あらゆる物が値上がりする昨今、自由に使える可処分所得を確保するためには、いかに合理的に節約できるのか?がポイントになります。
効果的な節約方法としては、毎月必ず支払う必要がある固定経費の見直しです。
無駄な電気をこまめに消したり、水道の出しっぱなしに気を配ったりするなど、できることから始めている方も多いと思いますが、主にインターネット利用するための通信費(スマホ代)については、何ら手を付けていない方が多いのではないでしょうか?
通話を無料のアプリ利用にして、電話通話を極力利用しないようにすることなどは、多くのスマホユーザーが行っている節約方法の一つですが、契約者が多い3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の無制限プランでは、自由にインターネット利用ができる反面、毎月必ず同じ金額を利用量の如何に関わらず支払う必要があります。
3大キャリアの無制限プランの月額料金は7,000円を大きく超えていて、家族で利用する場合には割引が受けられますが、家族人数が多ければその分は支払い絶対額も増えます。
そんな家族でインターネット利用をしているユーザーに、家族5人で年間支払い通信費を10万円削減することが可能なのか?を目標に、節約する具体的なおすすめの方法まで解説していきます。
3大キャリアの無制限プランを家族5人で利用すると年間の通信費は?
通信キャリアに支払っている費用は、プラン料金+電話通話料金+オプション料金+端末分割費用が主だったものです。
電話料金・オプション料金・端末分割代金は、ユーザーの個々によって大きく異なるため、基本的にプラン料金に絞って話しを勧めていきます。
各社の家族割は?
家族みんなで同一の通信キャリアを利用することで、毎月のスマホ代に割引が適用される「家族割」が各社から提供されています。
ドコモ
ドコモの現行の無制限プラン「eximo」でも、旧プランの「ギガホプレミアプラン」でも「家族割」の内容は同一で、2人で利用する場合には月額550円・3人以上で利用する場合には月額1,100円が割引されます。
au
auでは旧プランの「使い放題MAXプラン」では、2人で利用する場合には月額550円・3人以上で利用する場合には月額1,100円が割引でしたが、現行の「使い放題MAXプラン+」では月額料金も値上がりしていますが、家族割の月額割引額も増額されて、2人で利用する場合には月額660円・3人以上で利用する場合には月額1,210円の割引に増額されています。
ソフトバンク
ソフトバンクでも旧プランの「メリハリ無制限」から現行プランの「メリハリ無制限+」で月額料金は値上げされましたが、2人で利用する場合には月額660円・3人以上で利用する場合には月額1,210円の割引に変更はありません。
家族5人の年間通信費用
3大キャリアの無制限プランは全て新プランが提供されていますが、絶対数では旧プラン利用者が多いので、新旧別に家族5人分の年間通信費用を計算してみます。
現行プラン
通信会社 | プラン | 基本月額 | 家族割 | 家族人数 | 1ヵ月計 | 年間計 |
ドコモ | eximo | 7,315円 | 1,100円 | 5人 | 31,075円 | 372,900円 |
au | au 使い放題MAX+ | 7,458円 | 1,210円 | 5人 | 31,240円 | 374,880円 |
ソフトバンク | メリハリ無制限プラン+ | 7,425円 | 1,210円 | 5人 | 31,075円 | 372,900円 |
平均年間額 | 373,560円 |
旧プラン
通信会社 | プラン | 基本月額 | 家族割 | 家族人数 | 1ヵ月計 | 年間計 |
ドコモ | 5Gギガホプレミア | 7,315円 | 1,100円 | 5人 | 31,075円 | 372,900円 |
au | 使い放題MAX 5Gプラン | 7,238円 | 1,100円 | 5人 | 30,690円 | 368,280円 |
ソフトバンク | メリハリ無制限プラン | 7,238円 | 1,210円 | 5人 | 30,140円 | 361,680円 |
平均年間額 | 367,620円 |
年間費用の平均金額は?
新プランで3社の平均年間合計費用は373,560円で、旧プランでは367,620円になります。
家族5人で無制限プランに家族割を適用させて計算した、平均年間合計費用は370,590円です。
この費用金額から、年間で10万円の節約をする方法について考えていきましょう。
節約に効果的なのは自宅インターネット回線の一本化
インターネット利用は年々増加傾向が明らかで、暮らしの中に深く浸透していることは疑問の余地がありません。
そのため、インターネットの利用を制限するような節約方法として、我慢して小容量プランを利用するような方法は現実的ではありません。
我慢を強いる節約でなく、合理的で効果的な通信費の節約方法は、自宅で利用するインターネット回線の一本化です。
データ消費は自宅のユーザーが多い
(出典:ソフトバンク)
上のグラフは、ソフトバンクが調査した全国1,200人に聞く、スマホの通信利用に関する実態調査からの引用です。
スマートフォンを利用する場所は自宅が圧倒的に多く、腰を落ち着けて利用する動画視聴などの大きなデータ容量を使うのも自宅が多くなっています。
家族それぞれが無制限プランを利用していれば、インターネット利用に不都合はありませんが、費用的には無制限プランの家族人数分のかけ算の費用負担を強いられます。
この自宅でインターネット利用する回線を、無制限利用が可能な別回線を導入して、家族共有で利用するWi-Fiに一本化することで大きな節約効果を生み出します。
自宅インターネット回線の一本化で節約できる理由
家族それぞれがスマホ無制限プランでインターネット利用を、自宅ではWi-Fi回線に一本化することで、確実に節約に繋がります。
「無制限プランなのだから、インターネットの利用量が変わっても料金は同じだし、Wi-Fi回線の月額料金分だけ増えるのでは?」と、お考えになる方もいらっしゃいますよね?
でも、そうはなりません
自宅にWi-Fi回線がある場合のスマホプランのギガ消費量
(出典:MM総研)
上のデータは、2023年3月1日に株式会社MM総研が調査した、「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2023年1月調査)」からの引用です。
このデータは、Wi-Fiを使わずにスマホプランのギガだけの1ヵ月の消費量を表しています。
自宅のインターネット利用をWi-Fiにすることによって、外出時のWi-Fiの使えない場所でのみスマホプランのギガは消費するようになりますが、多くのスマホユーザーはグラフからも明らかな様に、月に3GB未満の利用に留まるケースが圧倒的に多くなります。
小容量利用時の無制限プランユーザーは割引が適用される
3大キャリアの無制限プランを利用しているユーザーが、小容量の利用に留まった月は、自動的に1,650円の割引が各社横並びで適用されます。
旧プランの小容量利用の基準値は3GB未満で3社共通でしたが、新プランではドコモは3GB未満で変わりませんが、auは1GB未満・ソフトバンクは2GB未満に変更がされています。
現行プラン
通信会社 | プラン | 基本月額 | 小容量割 | 適用容量 | 家族割 | 家族人数 | 1ヵ月計 | 年間計 |
ドコモ | eximo | 7,315円 | 1,650円 | 3GB未満 | 1,100円 | 5人 | 22,825円 | 273,900円 |
au | au 使い放題MAX+ | 7,458円 | 1,650円 | 1GB未満 | 1,210円 | 5人 | 22,990円 | 275,880円 |
ソフトバンク | メリハリ無制限プラン+ | 7,425円 | 1,650円 | 2GB未満 | 1,210円 | 5人 | 22,825円 | 273,900円 |
平均年間額 | 274,560円 |
旧プラン
通信会社 | プラン | 基本月額 | 小容量割 | 適用容量 | 家族割 | 家族人数 | 1ヵ月計 | 年間計 |
ドコモ | 5Gギガホプレミア | 7,315円 | 1,650円 | 3GB未満 | 1,100円 | 5人 | 22,825円 | 273,900円 |
au | 使い放題MAX 5Gプラン | 7,238円 | 1,650円 | 3GB未満 | 1,100円 | 5人 | 22,440円 | 269,280円 |
ソフトバンク | メリハリ無制限プラン | 7,238円 | 1,650円 | 3GB未満 | 1,210円 | 5人 | 21,890円 | 262,680円 |
平均年間額 | 268,620円 |
スマホ代だけを単純比較すると、年間10万円に近い節約になることが解ります。
しかし、自宅のWi-Fi回線の費用をここに加算する必要があります。
家族5人で使っても変わらない、無制限利用が可能なWi-Fi回線には、「光回線」と「ホームルーター」があり、利用するサービスによって月額料金は異なりますが、概ね4,000円台から6,000円未満程度がかかります。
仮に自宅のWi-Fi回線費用の月額を5,000円とすれば、年間で60,000円の費用が加わるため、節約できる金額は年間4万円程度になります。
セット割適用のWi-Fi回線でさらに節約が可能
通信キャリア各社では自社サービスへ囲い込みのため、特定のWi-Fi回線を併用することで毎月のスマホ代をさらに割引する、「セット割」を展開しています。
各社ともスマホ1台につき月額1,100円の割引金額なので、家族5人で利用する場合には月額5,500円の割引を加えることができます。
Wi-Fi回線を自宅に入れるなら、セット割の適用が受けられるものを導入することで、通信費のさらなる節約が可能になります。
セット割を適用することで、1ヵ月に5,500円の割引が受けられるので、年間にすればさらに66,000円の節約ができることになります。
先に計算したWi-Fiを導入することで節約できる40,000円と、セット割で節約できる66,000円を加えれば、年間に節約できる金額はめでたく10万円を超えることができます。
自宅に「セット割」適用のWi-Fi回線を導入して、結果として利用ギガ容量が少なくなれば、利用中の無制限プランのままでも年間10万円以上の通信費削減が可能になります。
「セット割」が適用される自宅Wi-Fi回線は?
自宅に導入する「セット割」が適用されるWi-Fi回線として、「光回線」と「ホームルーター」が、3大キャリア各社から提供されています。
「光回線」と「ホームルーター」のどちらが最適?
手軽に導入できるWi-Fi回線としては、圧倒的に「ホームルーター」です。
機材が到着したら、コンセントに挿すだけで自宅にWi-Fi環境の構築ができる手軽さがあります。
「光回線」は導入工事が必要になり、工事には立ち会いも必要で、ホームルーターと比較して手間がかかることは否めません。
また、戸建てなら近くまで光回線が来ている・マンションなら建物の共有スペース内まで導入工事が完了している、提供エリアになっている光回線しか利用することができません。
しかし、工事ができる提供エリアにお住まいなら、自宅に導入するWi-Fi回線には「光回線」をおすすめします。
「ホームルーター」は、光回線が何らかの理由で導入ができないユーザーに、最適なWi-Fi回線という認識で間違いありません。
光回線は圧倒的な通信速度
家族5人で利用する場合、快適にインターネット利用をするためには、通信速度の速さが大きく影響します。
ユーザーが計測したデータが掲載されている、「みんなのネット回線速度」の直近3ヵ月のデータを比較してみましょう。
回線 | 下り | 上り |
光回線 | 517.0Mbps | 432.6Mbps |
ホームルーター | 187.8Mbps | 21.9Mbps |
インターネットを快適に利用するのに重要な「下り」速度は、光回線が無線回線を圧倒していて、ホームルーターの2.7倍も光回線が速くなっています。
本当の意味で無制限利用が可能なのは光回線だけ
ホームルーターも光回線も無制限利用が可能であることを標榜していますが、無線回線を使うホームルーターでは、利用の仕方(大量のデータを短時間に扱う・長期間継続して利用するなど)によっては、制限がかかることが別途で明記されています。
家族5人が同時にどんな使い方をしても一切の制限を受けない「光回線」が、最適な自宅のWi-Fi回線です。
各社の「セット割」対象になるWi-Fi回線は?
「セット割」対象になっているWi-Fi回線は、当然ですが各社で異なっています。
それぞれのキャリアで、セット割対象の自宅Wi-Fi回線を見ていきましょう。
ドコモ
ドコモは光回線とホームルーターで、それぞれ1つのセット割適用のWi-Fi回線があります。
光回線
ドコモ光(タイプA) マンション月額4,400円・戸建て月額5,720円
ドコモ光はNTT東西の光回線を使う「光コラボ」の一つで、複数のプロバイダが用意されています。
全国に広がるフレッツ光の提供エリアや、フレッツ光対応マンションで利用ができます。
月額料金によって安価なタイプAとタイプBがありますが、おすすめはドコモ自身が提供しているタイプAにあるOCNです。

ホームルーター
ドコモ home5G 月額4950円
本体料金 71,280円 (月々サポートで毎月分1,980円割代金分を36回割引で実質無料)

au
auではセット割対象のWi-Fi回線に、数多くの選択肢があります。
マンション利用で「セット割」対象の光回線サービス
光回線 | 月額料金 | 対象エリア | 光回線系列 |
auひかり | 4,180円 | 近畿・東海以外の全国 | KDDI系 |
auひかり ちゅら | 4,719円 | 沖縄 | KDDI系 |
eo光 | 5,447円 | 近畿 | 電力系 |
コミュファ光 | 4,070円 | 東海 | 電力系 |
ピカラ光 | 3,740円 | 四国 | 電力系 |
BBIQ光 | 4,510円 | 九州 | 電力系 |
メガエッグ光 | 4,070円 | 中国 | 電力系 |
So-net光プラス M | 4,895円 | 全国 | フレッツ光系 光コラボ |
ビッグローブ光 | 4,378円 | 全国 | フレッツ光系 光コラボ |
@nifty光 | 4,378円 | 全国 | フレッツ光系 光コラボ |
エディオンネット | 4,455円 | 全国 | フレッツ光系 光コラボ |
@T COMヒカリ | 4,180円 | 静岡県以外の全国 | フレッツ光系 光コラボ |
ひかりゆいまーる | 4,180円 | 沖縄 | フレッツ光系 光コラボ |
一戸建て利用で「セット割」対象の光回線サービス
光回線 | 月額料金 | 対象エリア | 光回線系列 |
auひかり | 5,610円 | 近畿・東海以外の全国 | KDDI系 |
auひかり ちゅら | 6,039円 | 沖縄 | KDDI系 |
eo光 | 5,448円 | 近畿 | 電力系 |
コミュファ光 | 5,170円 | 東海 | 電力系 |
ピカラ光 | 4,950円 | 四国 | 電力系 |
BBIQ光 | 5,830円 | 九州 | 電力系 |
メガエッグ光 | 5,710円 | 中国 | 電力系 |
So-net光プラス M | 5,995円 | 全国 | フレッツ光系 光コラボ |
ビッグローブ光 | 5,478円 | 全国 | フレッツ光系 光コラボ |
@nifty光 | 5,720円 | 全国 | フレッツ光系 光コラボ |
エディオンネット | 5,610円 | 全国 | フレッツ光系 光コラボ |
@T COMヒカリ | 5,610円 | 静岡県以外の全国 | フレッツ光系 光コラボ |
ひかりゆいまーる | 5,720円 | 沖縄 | フレッツ光系 光コラボ |
ケーブルテレビでの「セット割」対象
日本全国にある地元のケーブルテレビが提供しているインターネットサービスでも、auの「セット割」が適用できます。

「セット割」対象のホームルーター
月額料金 | 端末代 | 備考 | |
UQ WiMAX | 4,950円 | 27,720円 | 13カ月間 682円/月を割引 |
Yamada air mobile | 4,950円 | 27,720円 | 13カ月間 682円/月を割引 |
BIC WiMAX | 4,950円 | 27,720円 | 13カ月間 682円/月を割引 期間限定の端末代値引きあり |
ワイヤレスゲートWiMAX | 4,818円 | 21,780円 | 3年契約か2年契約が必要で3年契約の場合はプラスエリアモードが無料 |
エディオンネット | 4,950円 | 21,780円 | 13カ月間 682円/月を割引 |
KT-WiMAX | 4,950円 | 別途 金額記載なし | 13カ月間 682円/月を割引 |
とくとくBB WiMAX | 4,807円 | 36回実質無料 | 契約縛りなし |
Broad WiMAX | 4,950円 | 31,680円 | 2年契約は3年間月額3,773円 契約縛りなしは3年間月額4,378円 |
カシモ WiMAX | 4,818円 | 36回実質無料 | 契約縛りなし |
Vison WiMAX | 5,170円 | 27,720円 | 2年契約は2年間月額3,751円 契約縛りなしは2年間月額4,356円 |
hi-ho WiMAX | 5,368円 | 36回実質無料 | 2年契約 5ヵ月目まで月額4,268円 以降2年は月額4,818円 |
J:COM WiMAX | 4,950円 | 10,780円 | 13カ月間 682円/月を割引 |
DISM WiMAX | 4,950円 | 31,020円 | 13カ月間 682円/月を割引 |
BIGLOBE WiMAX | 4,928円 | 27,720円 | 24カ月間 1,650円/月を割引 |
ヘーベル5G | ヘーベルハウス入居者限定 | ||
シンプルWiFi | 4,840円 | レンタル0円 | 契約縛りなし |
e Wi-Fi | 4,708円 | 27,720円 | 1年間は月額4,158円 |
Root WiMAX | 5,500円 | 36回実質無料 | 端末代770円×36回の同額割引 |
ruumモバイルWiMAX | 4,378円 | 36回実質無料 | 2年契約縛りあり |
もっトクWiFi | 3,999円 | 21,780円 | 旧型機種のみ 縛りなし |
どんなときもWiFi | 4,840円 | レンタル0円 | 契約縛りなし |
PLAIOWiMAX | 5,148円 | 27,720円 | 1年間は月額4,026円以降3年まで月額4,378円 |
ZEUS WiMAX | 4,950円 | 27,720円 | 1年間は月額4,400円 2年縛りは月額4,290円 |
選べるWiFi | 4,950円 | 36回実質無料 | 3年間は3,850円 |
ずっとネット | 4,378円 | 月額385円 | ずっとネットサポート加入中(月額385円)は端末代相殺 |
ソフトバンク
ソフトバンクは光回線とホームルーターで、それぞれ1つのセット割適用のWi-Fi回線があります。
光回線
ソフトバンク光 マンション月額4,180円・戸建て月額5,720円
ソフトバンク光は、NTT東西の光回線を使う「光コラボ」の一つです。
全国に広がるフレッツ光の提供エリアや、フレッツ光対応マンションで利用ができます。

ホームルーター
ソフトバンクエアー ターミナル5 1年目・ 2年目 月額2,970円 3年目以降 月額5,368円
本体料金 71,280円 (月々サポートで毎月分1,980円割代金分を36回割引で実質無料)

さらに通信費を削減する方法
家族5人で年間10万円の通信費を削減する、具体的な方法についてご紹介してきましたが、さらに削減する方法があります。
手を付けるのは、スマホの無制限プランです。
無制限プランでセット割適用のWi-Fi回線を導入して、スマホプランのギガ消費が小容量になることでの割引を家族5人で享受すれば、「セット割」+「家族割」+「小容量割」で毎月大きな絶対割引金額を得ることができますが、必ずしもコスパが良いとは言えません。
3大キャリアの無制限プランは元々の設定金額が高いため、フルに割引制度を利用しても、月額料金は3,500円程度にしかなりません。
旧プランで小容量利用になるしきい値は3GB未満で、3GBのプランに月額3,500円のコスパは悪く、新プランで、しきい値が1GBや2GBになれば、さらにコスパは悪化します。
特にしきい値が1GBや2GBの容量では、小容量割引適用を超えてしまうことも考えられ、その場合はいきなり1,650円のアップになるため、年間10万円の通信費削減が難しくなることもあり得ます。
3GB程度を安価に利用する方法としては、格安SIMという手段もありますが、通信品質においては利用しているキャリアと大きな差がある上に、セット割の適用もありません。
通信キャリア別に、同じ通信品質が利用できて安価な月額料金で利用ができ、セット割も適用できるお得な組み合わせをご紹介します。
auユーザーは「ビッグローブ光」+「UQモバイル」+「セット割」
(出典:ビッグローブ光申込サイト)
auユーザーは、スマホプランを同じKDDIが提供しているauのサブブランド「UQモバイル」に乗り換えて、自宅のWi-Fi回線には同じKDDIグループが提供している「ビッグローブ光」を併用して、「セット割」を適用させることでさらなる通信費削減が実現します。
ビッグローブ光の月額料金は、マンション集合住宅4,378円・一戸建て住宅5,478円です。
キャッシュバックキャンペーン
ビッグローブ光を新規契約すると、今ならキャッシュバックが受け取れるキャンペーンが行われています。

工事費無料キャンペーン
光回線を導入する場合には、プロの業者による導入工事の費用が発生します。
ビッグローブ光の導入には最大で28,600円の標準工事費がかかりますが、今なら工事費が実質無料になるキャンペーンが行われています。

引っ越し移転時の工事費用が無料
将来引っ越しをする場合には、引っ越し先でも光回線の導入工事は必要であり、工事費用もその都度かかってきます。
ビッグローブ光では何度引っ越しを行っても、その都度必要になる工事費が無料になっています。
転勤族の方や引っ越しする予定がある方にも、ビッグローブ光がおすすめです。
「UQモバイル」のセット割適用後の家族5人の通信費
(出典:UQ mobile公式サイト)
ビッグローブ光と「UQモバイル」を併用すれば、「セット割」が適用されて4GBのプランが月額1,265円で利用することができます。
ビッグローブ光 | UQモバイル | 家族 | 光電話 | 合計 | |
マンション | 4,378円 | 1,265円 | 5人 | 550円 | 11,066円 |
戸建て | 5,478円 | 1,265円 | 5人 | 550円 | 12,166円 |
*auPAYカードで支払う場合
*セット割の適用には固定電話の光電話オプション契約が必要になります
通信費合計は、マンション利用月額11,066円・戸建て利用月額12,166円になります。
年間では、マンション利用132,792円・戸建て利用145,992円になります。
auの使い放題MAXプラン+を5人家族で利用していた場合の年間費用は374,880円なので、「ビッグローブ光」+「UQモバイル」にした場合の年間削減額は、マンション利用242,088円・戸建て利用228,888円になり、年間削減額目標10万円を大きく超えた削減が可能になります。
ソフトバンクユーザーは「ソフトバンク光」+「ワイモバイル」+「セット割」
(出典:ソフトバンク光申込サイト)
ソフトバンクユーザーは、スマホプランを同じソフトバンクが提供しているサブブランド「ワイモバイル」に乗り換えて、自宅のWi-Fi回線には同じソフトバンクが提供している「ソフトバンク光」を併用して、「セット割」を適用させることでさらなる通信費削減が実現します。
ソフトバンク光の月額料金は、マンションタイプ4,180円・一戸建てタイプ5,720円です。
キャッシュバックキャンペーン
ソフトバンク光を契約すると、キャッシュバックが受け取れるキャンペーンを行っています。

工事費無料キャンペーン
ソフトバンク光を新規導入する場合には、プロの業者による導入工事の費用が発生します。
最大で26,400円の標準工事費がかかりますが、今なら工事費が実質無料になるキャンペーンが行われています。
「ワイモバイル」のセット割適用後の家族5人の通信費
(出典:ワイモバイル公式)
ソフトバンク光と「ワイモバイル」を併用すれば、「セット割」が適用されて4GBのプランを月額1,265円で利用することができます。
ソフトバンク光 | ワイモバスマホ 4GB | 家族 | 光電話 | 合計 | |
マンション | 4,180円 | 1,265円 | 5人 | 550円 | 10,868円 |
戸建て | 5,720円 | 1,265円 | 5人 | 550円 | 12,408円 |
*PayPayカードで支払う場合
*セット割の適用には固定電話の光電話オプション契約が必要になります
通信費合計は、マンション利用月額10,868円・戸建て利用月額12,408円になります。
年間では、マンション利用130,416円・戸建て利用148,896円になります。
ソフトバンクのメリハリ無制限+を5人家族で利用していた場合の年間費用は372,900円なので、「ソフトバンク光」+「ワイモバイル」にした場合の年間削減額は、マンション利用242,484円・戸建て利用224,004円になり、年間削減額目標10万円を大きく超えた削減が可能になります。
ドコモユーザーは「ドコモ光」+「irumo」+「セット割」
(出典:ドコモ光公式)
ドコモユーザーは、スマホプランを新しいドコモの小容量プラン「irumo」にプラン変更して、自宅のWi-Fi回線には同じドコモが提供している「ドコモ光」を併用して、「セット割」を適用させることでさらなる通信費削減が実現します。
ドコモ光OCN(タイプA)の月額料金は、マンションタイプ4,400円・一戸建てタイプ5,720円です。
キャッシュバックキャンペーン
ドコモ光を契約すると、キャッシュバックが受け取れるキャンペーンを行っています。

工事費無料キャンペーン
ドコモ光を新規導入すると、今なら工事費が実質無料になるキャンペーンが行われています。
「irumo」のセット割適用後の家族5人の通信費
(出典:ドコモ公式)
ドコモ光と「irumo」を併用することで「セット割」が適用されて、3GBのプランが1,067円で利用することができます。
ドコモ光 | irumo 3GB | 家族 | 合計 | |
マンション | 4,400円 | 1,067円 | 5人 | 9,735円 |
戸建て | 5,720円 | 1,067円 | 5人 | 11,055円 |
通信費合計は、マンション利用月額9,735円・戸建て利用月額11,055円になります。
年間では、マンション利用116,820円・戸建て利用132,660円になります。
ドコモのeximo・ギガホプレミアプランを5人家族で利用していた場合の年間費用は372,900円なので、「ドコモ光」+「irumo」にした場合の年間削減額は、マンション利用256,080円・戸建て利用240,240円になり、年間削減額目標10万円を大きく超えた削減が可能になります。
光回線が導入できない場合は「ホームルーター」
(出典:ソフトバンクエアー申込サイト)
光回線が導入できない場合は、自宅のWi-Fi回線に「ホームルーター」が最適です。
ホームルーターは、通信キャリア4社から提供されています。
月額料金や機種代の他、キャッシュバックや無料期間まで含めた2年間の実質支払い費用を計算して比較しましょう。
提供企業 | ドコモ | KDDI | ソフトバンク | 楽天モバイル |
サービス名 | ドコモ home 5G HR02 |
HOME 5G L13 | ソフトバンクエアー Airターミナル5 |
楽天モバイル Rakuten Turbo5G |
基本月額 1年目 | 4,950円 | 4,455円 | 2,970円 | 4,152円 |
基本月額 2年目 | 4,950円 | 5,137円 | 2,970円 | 6,572円 |
機種代実質 | 0円 | 6,732円 | 0円 | 41,568円 |
2年間合計金額 | 118,800円 | 115,104円 | 71,280円 | 128,688円 |
キャッシュバック | 20,000円 | 0円 | 29,000円 | 0円 |
2年間実質合計 | 98,800円 | 115,104円 | 42,280円 | 128,688円 |
実質月額料金 | 4,117円 | 4,796円 | 1,762円 | 5,362円 |
*ドコモHR02のキャッシュバックは、Amazonギフト券
*KDDI HOME5Gの月額料金は、機種代月額220円を含む
*楽天モバイル Rakutenn Turbo5Gの月額料金は、24回分割の月額1,732円を含む
実質費用負担のコスパで比較すれば、ソフトバンクエアーが最適です。
ソフトバンクエアー+「ワイモバイル」のセット割適用後の家族5人の通信費

ソフトバンクエアーをWi-Fi回線として自宅利用して、スマホプランにワイモバイルを利用すれば、「セット割」が適用されて4GBのプランを月額1,265円で利用することができます。
ソフトバンクエアー | ワイモバスマホ 4GB |
家族 | 合計 |
5,368円 | 1,265円 | 5人 | 11,506円 |
*ソフトバンクエアーの月額料金は3年目以降
通信費合計は、月額11,506円になります。
年間では、138,072円になります。
ソフトバンクのメリハリ無制限+を5人家族で利用していた場合の年間費用は372,900円なので、「ソフトバンクエアー」+「ワイモバイル」にした場合の年間削減額は、234,828円になり、年間削減額目標10万円を大きく超えた削減が可能になります。