色々な学問がある中で、「経済学」ほど不確実性に満ちた学問は無いです。
それは人間の営みや欲得という、あまりにもつかみ所の無い相手で有る事に加えて、エリアが広がれば広がるほど多様化するため、グローバル化した現代では一層顕著だと言えます。
どれほど真理の追求に励んだ一流の経済学者でも、巨万の富を築いたと言う話は聞きません。
しかし、「経済学」には真理も数多く有ります。
アダムスミスは著書「国富論」の中で、「神の見えざる手」という表現が出てきます。(実際には「神の」という表記は原著にはありませんが、絶妙な訳だと思います。)昨今では、経済の自由主義を象徴したフレーズとして用いられる事も多いですが、本質は異なります。
100円で販売されているガラスのコップと同じ物を、自分で作成しようと考えると、原料の手配から加工デザインして、多くのノウハウを加えて流通経路や人件費まで加味すれば、とても100円では不可能です。
これが可能になるのが、多くのライバルの存在を含めて「神の見えざる手」が働いている事の本質です。
資本主義は、これらが正常に働くことが大前提のため、独占禁止法において、複数の会社間での談合であるカルテルは、明確な違法行為になります。
しかし、話し合いをしなくても、自社の利益のために敢えて競争を避ける、少数の企業によって寡占化されている業界は、「神の見えざる手」が働かなくなり、料金が高止まりする事になります。
携帯電話料金はその典型で、ドコモ・au・ソフトバンク3社の寡占状態が長期的に続き、世界的に見ても高額な料金になっていました。
2018年に当時の官房長官であった、菅義偉氏の「携帯電話料金は4割下げられる」発言を機に、国と総務省は3大キャリアに値下げ要請に加えて、第4のキャリアとして楽天モバイルを認可します。
毎月スマートフォン一台につき、7,000円から8000円程度を支払う事が当たり前だった時代に、楽天モバイルは月額3,000円(税抜)以下を掲げて参入しました。
それを受けるようにして、3大キャリア各社では、2021年から3,000円(税抜)以下での、新たなオンライン専用プランのサービスを開始しました。
ドコモは「ahamo」・auは「povo」・ソフトバンクは「LINEMO」です。
サービスのスタート時は何故か、3つのサービスが5分間の無料通話込みで2,980円の横並びでしたが、時間の経過と共に企業の考え方を反映して、ニーズに対応したプランに変貌しつつあります。

これらahamoを始めとした、最新の「オンライン専用」プランの現状内容の考察を行い、その場合に利用するおすすめの光回線はどこなのか?解説します。
キャリアとサブブランド・オンライン専用プラン・格安SIMの違い
スマートフォンの利用には多くの場合、インターネットに接続されている必要があります。
Wi-Fiが利用出来る場所では、それに接続する事でインターネット回線の確保が出来ますが、利用出来ない場所では、通信会社と契約したSIMが入っているか、有効なeSIMと契約している必要があります。
電波は自由に商用利用すること出来ず、国(総務省)の認可が必要です。数多くのサービスがある様に見えますが、利用出来る電波は限られています。
現在主流になっている4G・LTEで、総務省が割り当てている各キャリアの周波数帯は、以下の通りです。
バンド | 周波数帯 | 使用するキャリア |
1 | 2GHz帯 | docomo・au・SoftBank |
3 | 1.7GHz帯 | docomo・au・SoftBank・楽天モバイル |
8 | 900MHz帯 | SoftBank |
11 | 1.5GHz帯 | au・SoftBank |
18 | 800MHz帯 | au |
19 | 800MHz帯 | docomo |
21 | 1.5GHz帯 | docomo |
26 | 800MHz帯 | au |
28 | 700MHz帯 | アジア太平洋共通バンド(docomo・au・SoftBank) |
41 | 2.5GHz帯 | Wireless City Planning・UQ コミュニケーションズ |
42 | 3.5GHz帯 | docomo・au・SoftBank |
キャリアとは?
上記の国(総務省)から認可を受けている事業者を、キャリア(MNO)と呼びます。
MNOはMobile Network Operatorの略で、日本語訳にすると「移動体通信事業者」になります。
自社で通信網やアンテナ設備を設置して、保守管理を行っています。
スマートフォンの通信に利用出来るMNOは、「ドコモ」「au」「ソフトバンク」「楽天モバイル」の4社です。
バンド41の「Wireless City Planning」は、ソフトバンクの子会社で主にソフトバンクエアーやポケットWi-Fi等に利用される周波数で、UQ コミュニケーションズは、主にWiMAX系に利用されているデータ通信用の周波数で、KDDI(au)のグループです。
サブブランドとは?
キャリアのメインプランに比較すると安価なため、格安SIMと考える向きもありますが、明快に異なります。
キャリアのメインプランでは取りこぼしてしまう、価格重視のユーザーに向けてのアプローチするのが「サブブランド」です。
ドコモ・楽天モバイルにはありませんが、auでは「UQモバイル」・ソフトバンクでは「ワイモバイル」を指します。
価格的には大幅に安くなっていますが、大容量・無制限のプランは用意されていません。
また端末機種では、最新の高性能タイプはキャリアの専売になっていて、サブブランドには取り扱いが有りません。
格安SIMとは異なる部分として、契約やトラブル発生時の相談窓口として、ショップでの対人サービスが受けられる事が、大きなメリットとしてあげられます。
利用する電波も、格安SIMが一部の利用に限られるのに対して、「サブブランド」ではキャリアのメインプランと同様に、回線の全部を利用する事が出来るため、通信速度や品質において差がありません。
キャリア側での棲み分けは、大容量・無制限を最新機種で楽しむユーザーは「メインブランド」、価格重視で小容量・中容量のユーザーは「サブブランド」に誘導して、格安SIMや楽天モバイルへの流出を防ぐ思惑が見えます。
格安SIM
自社で回線設備やアンテナを持たず、MNO通信回線の一部を間借りして運営するのが格安SIM(MVNO)です。
MVNOはMobile Virtual Network Operatorの略で、日本語に訳すと「仮想移動体通信事業者」になります。
大手のMVNOは自社サービスだけでなく、MNOとの交渉や運営技術面までフォローするMVNEとしての側面を持っていて、それを利用する事で参入する事が比較的容易であり、多くの格安SIMサービスが提供されています。
設備投資が小さく、オンラインを中心にした集客や契約が主力で、極力経費を掛けずに安価な月額料金を提供しています。
しかし、回線の一部を借りて運用するため(片側4車線の道路で1車線だけ通行出来るイメージ)、利用が集中する時間帯ではMNOと比較すれば、通信速度は低下する事が避けられません。
オンライン専用プラン
「ahamo」がオンライン専用プランとしての先陣を切ったのは、2021年4月でした。
ポイントは「20GB」で、月額「3,000円」を下回る価格で、「オンライン専用」プランであることです。
3大キャリアは総務省からの値下げ要請に対して、無下にすることは出来ません。
前述の様に認可事業であるため、何らかの回答を出す必要に迫られていました。
キャリア側から見れば、収益の柱になっている、メインプランの値下げは避けたい思惑があります。そこで、auとソフトバンクはサブブランドの値下げによって、お茶を濁す事を試みますが、ドコモはサブブランドを持っていないため、それも出来ません。
結果的にサブブランドの値下げでは、総務省を納得させることは全く出来ませんでした。
総務省の値下げ根拠になっている世界との比較は、「20GB」の容量で比較されていて、比較対象事業者は最大契約者になっている事から、ドコモは一層強い要請を受けます。
総務省の刺客として送り込まれた側面を持つ楽天モバイルでは、楽天回線エリアなら無制限(その他のエリアでは月5GBまで)で「3,000円」以下(税抜価格で税込は3,278円)のため、それを強く意識をさせられます。
無制限プランの値下げはメインプランに影響が有り、認可元である総務省が望んでいるのは「20GB」の安価なプランだったことが、結果的に「ahamo」の誕生に繋がっています。
「ahamo」は総務省の意向に対しての、ほぼ満額回答だと言えます。
しかし、このままでは、従来の価格体系との整合性が全くとれません。
ドコモを含めて、キャリアの携帯電話ショップは直接運営されていません。多くのショップは、代理店契約をしている別資本の地元企業が運営している事が大半です。
代理店は、契約者獲得の成功報酬コミッションで成り立っているので、この費用を掛けずに済む事と、契約者が有る程度限定出来る事から「オンライン専用」プランになったと推察出来ます。
2021年に入ってすぐに、auは「povo」・ソフトバンクは「LINEMO(当初はソフトバンクオンラインの仮名称)」で、ほぼ横並びの「オンライン専用」プランを追従しました。
「オンライン専用」プランも格安SIMとは異なり、キャリア回線を制限無くそのまま利用します。
現在は3社共に、当初のプラン内容から変更されています。
現在のプラン詳細を見ていきましょう。
オンライン専用プランを掘り下げる
当初は横並びでスタートしましたが、それぞれの個性が現在では出てきました。
ahamo

当初のプラン
月額料金 2,970円
2020年12月の発表時は税抜2,980円(税込3,278円)の価格を打ち出していました。しかし、2021年2月のサービス開始前に、税込2,970円に改訂されています。
これは、発表後にライバル2社が追従してきただけでなく、音声通話5分無料をオプション(550円)にして安価な価格(2,728円)を標榜してきた事があります。
オプションを加えれば同額になりますが、税込で3,000円を下回る価格提示によって、更に「ahamo」の注目度が高まりました。
容量 20GB
オンライン専用プランは、複雑怪奇とも言われる、解りにくい従来の料金体系のアンチテーゼとして出てきた側面も有り、20GBのワンプランで登場しました。
この容量が出てきたのは、前述の様に行政側の思惑も反映されていますが、結果的に20GBは概ね9割近いスマホユーザーのニーズをカバー出来ます。
通話料 5分以内の国内通話何度でも無料 超過後は30秒22円
「ahamo」には、標準で5分間なら何度でも通話無料が付いてきます。
LINE通話などを利用すれば通常の会話は無料で済みますが、友人以外の店舗や会社に電話をする場合はそれらが使用出来ないため、ユーザーにはメリットが有ります。
用件を伝えたり問い合わせたりするのには、多くの場合3分程度で収まるため、5分の枠が有れば大半の電話が無料でかけることが可能です。
変更と現在
「ahamo」では、サービス開始後に大きな変更をしていません。
ライバル2社は、20GBだけでなく小容量で安価に利用出来るプランを、充実させる方向性を打ち出しましたが、むしろ逆方向に動いています。
容量 80GBのオプション追加
2022年3月23日に「ahamo大盛り」が発表され、6月から提供される予定です。
標準の20GBと合わせて、このオプションを追加する事により、合計100GBの容量が使用出来るようになります。
自宅にWi-Fi環境があるユーザーでも、平均すれば1ヵ月の消費量は70GBから80GB程度ですから、多くのユーザーにとって100GBの容量は、「無制限」に近い環境になると言えます。
オプション料金は月額1,980円で、「ahamo大盛り」の月額料金は4,950円になります。
タブレットやパソコンなどを繋ぐテザリングも、制限無く100GBまで利用する事が出来ます。
povo

当初のプラン
月額料金 2,728円
先行する「ahamo」を、強く意識して設定されています。
5分通話無料オプションが550円のため、合計すれば当初の「ahamo」月額と同額になります。
容量 20GB
これも「ahamo」と横並びです。
通話料 30秒22円
かけ放題のオプションを用いない場合は、キャリアメインプランと同じ料金です。
音声通話を殆ど行わないユーザーも増えていて、それらのユーザーには「ahamo」よりも価格メリットが出せるという思惑が見えます。
変更と現在
「povo」はオンライン専用プラン3社の中で、唯一全面的にプラン内容を刷新しています。
当初のプランをpovo1.0として別物にして新規契約を停止し、2021年9月29日からpovo2.0としてリスタートしています。
通話料は30秒22円で変更ありません。
新しいpovo2.0では基本料を0円として、データは必要に応じて都度ユーザーが手配する、「トッピング」という手法が用いられました。
20GBの旧プランは廃止され、20GBのトッピングは30日間の有効期限で2,700円と、以前よりも若干安くなっています。
自動的に毎月課金されない反面、通常利用のユーザーには、毎月トッピングの作業をする必要があります。
新しいpovo2.0のトピックとしては、小容量3GBのトッピングが30日間の有効期限990円が有り、20GBを必要としていない小容量のユーザーニーズに応えています。
もう一つのトピックとしては、24時間データの使い放題を330円というトッピングを用意したことです。大容量のプラン90日間期限の60GBを月額6,490円や、180日間期限の150GBを12,980円もトッピングとして用意されていますが、大量に使いたいときにだけ24時間利用出来るトッピングする方が安価で合理的です。
LINEMO

当初のプラン
月額料金 2,728円
2021年当初の発表時は、「ahamo」と同様の5分通話無料で税抜2,980円でした。
サービスの開始前に「povo」の料金設定を横目で見ながら、同様に5分無料をオプションにする価格改定を行っています。
容量 20GB
これも「ahamo」「povo」と横並びです。
通話料 30秒22円
これもキャリアと同様の料金です。
変更と現在
大きな変更に、最も早く着手したのは「LINEMO」です。
容量 3GBのプランを追加
20GBも必要無いユーザーに向けて、3GBで990円のプランを追加しました。
6割近いスマホユーザーは3GB程度で収まるニーズに対して、いち早く対応したと言えます。
通話料その他に変更はありません。
「ahamo大盛り」なら光回線の代替になる?
「ahamo大盛り」で、月に100GBの容量が利用出来るなら、多くのユーザーにとっては事実上の「無制限」と言えます。

その場合、光回線は不要でしょうか?
単身者であり、インターネットの利用がスマートフォンに限られる場合は、有効な手段だと言えます。
Wi-Fi基地局として、テザリングの利用も100GBまで可能であり、5分通話かけ放題も込みで通信料は4,950円で完結します。
しかし、スマートフォンにルーター機能は無いため、接続出来る機器には制限が有り、有線LAN接続をする事もできません。また、テザリング利用時には電池の消耗が激しく、充電しながらの利用になりますが、本来その様な利用方法は推奨されず、電池の毀損から本体の寿命を縮める事にも繋がります。
IoT機器の接続を始めとして、存分にインターネット回線を利用するなら、本当の意味で無制限に利用する事が出来る、「光回線」の利用が最適です。
回線速度も安定して速く、家族何人でどれだけ利用しても、月額料金は変わりません。
オンライン専用プランは「セット割」が対象外
「ahamo大盛り」は4,950円なのに対して、無制限の「5Gギガホ プレミア」プランは、月額7,315円で大きな差が有ります。
しかし、「ahamo大盛り」を含むオンライン専用プランでは、メインプランにある各種割引きが基本的に利用出来ません。
「5Gギガホ プレミア」プランでは、3人以上利用の「家族割引」で-1,100円・ドコモ光を利用する「セット割」で-1,100円・dカード支払いの「指定カード割」で-187円の割引きが受けられて、最大割引き後は4,928円になり、「ahamo大盛り」の価格4,950円を下回ります。
計算上はそうなりますが、実際の利用にあたっては、光回線を導入すれば、自宅ではWi-Fi環境で利用するため、外出時に長時間の動画視聴をする習慣がある等の一部ユーザーを除けば、「5Gギガホ プレミア」や「ahamo大盛り」プランの必要は無く、通常の「ahamo」で充分であり、光回線の月額料金を加えてもトータルの通信費が安くなるケースが多くなります。
「ahamo」を利用した場合の、光回線の選び方としては、ドコモ光の「セット割」が無い事から、単純に最も月額料金が安いサービスを利用すれば、トータルの通信費は抑えられる事になります。
人気が有り、回線品質に優れた回線をピックアップして比較してみましょう。
人気光回線の月額料金
「光回線」の月額料金は、マンション集合住宅で利用する場合と、一戸建て住宅で利用する場合に、異なる事が一般的です。
支払金額だけでなく、戻ってくるキャッシュバック特典にも注目する必要が有ります。
トータル費用としてはその差し引き金額が、実質的に支払う料金になります。
何処で契約しても、享受出来るサービスやサポートは全く同じです。
「公式HP」「携帯電話ショップや家電量販店の窓口」でも契約出来ますが、経費を掛けずに運営する、「オンライン専門代理店」のキャッシュバック特典が最も大きく、その金額も入れて、光回線サービスを比較してみましょう。
マンション集合住宅
マンション 料金 | キャッシュバック | |
OCN光 | 月額3,960円 | 37,000円 |
工事費16,500円 | ||
ソフトバンク光 | 月額4,180円 | 25,000円 |
工事費26,400円 | ||
(乗換は実質無料) | ||
@TCOMヒカリ | 月額4,180円 | 35,000円 |
工事費16,500円 | 月額割引をCB換算 | |
→ 実質無料 | 3,960円 | |
@nifty光 | 月額4,378円 | 22,000円 |
工事費16,500円 | 月額割引をCB換算 | |
19,800円 | ||
楽天ひかり | 月額4,180円 | 月額割引をCB換算 |
工事費16,500円 | 26,400円 | |
(楽天モバイル加入者は50,160円) | ||
ASAHIネット光 | 月額4,235円 | 月額割引をCB換算14,500円 |
工事費16,500円 → 実質無料 | ||
ビッグローブ光 | 月額4,378円 | 20,000円 |
工事費16,500円 | ||
→ 実質無料 | ||
So-net光プラス | 月額4,928円 | 50,000円 |
工事費26,400円 | ||
→ 実質無料 | ||
ドコモ光 | 月額4,400円 | 20,000円 |
工事費16,500円 | ||
→ 実質無料 | ||
NURO 光 | 月額5,200円 | 45,000円 |
工事費44,000円 | ||
→ 実質無料 | ||
auひかり | 月額4,180円 | 50,000円 |
工事費33,000円 | ||
→ 実質無料 | ||
フレッツ光 | 月額3,575円~ | 東日本 35,000円 |
+プロバイダ料 工事費16,500円 | 西日本 45,000円 (業務用途が適用) |
一戸建て住宅
戸建て 料金 | キャッシュバック | |
OCN光 | 月額5,610円 | 37,000円 |
工事費19,800円 | ||
ソフトバンク光 | 月額5,720円 | 25,000円 |
工事費26,400円 | ||
(乗換は実質無料) | ||
@TCOMヒカリ | 月額5,610円 | 38,000円 |
工事費19,800円 | 月額割引をCB換算 | |
→ 実質無料 | 5,280円 | |
@nifty光 | 月額5,720円 | 22,000円 |
工事費19,800円 | 月額割引をCB換算 | |
23,760円 | ||
楽天ひかり | 月額5,280円 | 月額割引をCB換算26,400円 |
工事費19,800円 | (楽天モバイル加入者は63,360円) | |
ASAHIネット光 | 月額5,698円 | 月額割引をCB換算14,500円 |
工事費19,800円 → 実質無料 | ||
ビッグローブ光 | 月額5,478円 | 20,000円 |
工事費19,800円 | ||
→ 実質無料 | ||
So-net光プラス | 月額6,138円 | 50,000円 |
工事費26,400円 | ||
→ 実質無料 | ||
ドコモ光 | 月額5,720円 | 15,000円 |
工事費19,800円 | ||
→ 実質無料 | ||
NURO 光 | 月額5,200円 | 45,000円 |
工事費44,000円 | ||
→ 実質無料 | ||
auひかり | 月額5,610円 | 50,000円 |
工事費42,250円 | ||
→ 実質無料 | ||
フレッツ光 | 月額4,730円~ | 東日本 35,000円 西日本 45,000円 (業務用途が適用) |
+プロバイダ料 工事費19,800円 |
「ahamo」におすすめの光回線は?
マンションで「ahamo」におすすめの光回線は「OCN光」
月額料金だけを比較すれば、「OCN光」が最安値になります。
(出典:OCN光申し込みサイト)
ahamo(アハモ)の料金プランはスマホと光回線のセット割引が適用されないこと、住まいがマンションなどの集合住宅であることを考えた場合におすすめの光回線は月額基本料金が安いOCN光が料金的に一番お得になります。
ahamo 月額2,970円
OCN光 月額3,960円
月額合計6,930円
でスマホと自宅のネット回線が利用できることになります。
ahamoとOCN光利用時の通信費合計
ahamo(アハモ) 音声通話SIMプラン | OCN光 マンション 利用時の合計金額 | OCN光 戸建て 利用時の合計金額 |
利用なし | 3,960円 | 5,610円 |
20GB + 通話5分無料 | 6,930円 | 8,580円 |
20GB + 通話かけ放題 | 8,030円 | 9,680円 |
一昔前にはスマホ料金だけで1万円以上かかっていた方もいると思うので、それを考えるとかなり通信費は抑えられるようになります。
OCN光はNTTグループの代表的なプロバイダで、運営会社のNTTレゾナントは、格安スマホ「OCNモバイルONE」なども提供している会社です。
(出典:OCNモバイルONE公式)
OCN光では、高速通信が期待できるIPoE(IPv4 over IPv6)接続という新しい通信方式を標準搭載しており、追加料金なく無料で利用できるのでコストパフォーマンスも高い光回線です。また、WiFiルーターのプレゼントキャンペーンも実施しています。
基本料金が他の光回線と比べ安いOCN光ですが、マンションにお住まいの方はぜひチェックしてみてください。

その他の要素も考慮してみます。
「工事費」では「OCN光」は16,500円の費用が掛かり、2年利用すると仮定すれば16,500円÷24回=687.5円 になり、工事費が無料のサービスと比較すれば3,960円+687.5円=4,647.5円になり、最安値とは言えません。
「キャッシュバック」を考慮した場合、同様に2年利用したと考えれば、「OCN光」では37,000円÷24回=1,541円 になり、実質の料金は4,647.5円-1,541円=3,106.5円になります。
「@TCOMヒカリ」では、工事費は無料で「キャッシュバック」が35,000円のため、同様に実質料金を計算すれば、35,000円÷24回=1,458円 になり、実質の料金は4,180円-1,458円=2,722円 の最安値になります。
戸建てで「ahamo」におすすめの光回線は「NURO光」
月額料金を見れば、最安値は「NURO光」になります。
(出典:NURO公式)
戸建てに住まいの方がスマホをahamoに契約して、自宅では光回線を利用する場合、料金的に一番安くなる光回線はNURO光という結果になりました。
サービスエリアが光コラボと比べて限定されているのがデメリットとして考えられますが、最大2Gbpsの通信速度、高速WiFiルーターも標準装備、セキュリティも付属とサービス内容も充実しており、月額料金も5,200円と他の光回線と比べてもリーズナブルな月額料金が特徴です。
ahamo 月額料金2,970円
NURO光 月額料金 5,200円
合計月額 8,170円
でスマホと自宅の光回線が利用できることになります。
NURO光は人気のあるプロバイダの1つ「So-net」がNTTのダークファイバー(利用していない光回線)を借り受けて独自に提供している光回線サービスです。
ただし、注意点として「NURO光」は利用出来るエリアが限られています。
NURO光の提供エリア
(出典:NURO公式)
NURO光は、以下の地域でのみ利用できます。
【北海道エリア】 北海道
【関東エリア】 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県
【東海エリア】 愛知県、静岡県、岐阜県、三重県
【関西エリア】 大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県
【中国エリア】 広島県、岡山県
【九州エリア】 福岡県、佐賀県
エリア内に居住地があっても、必ずしも利用出来るとは限りません。
光回線は、住まいのすぐ近くまで、実際にNURO光の回線が来ている必要が有ります。
「NURO光」に比較すると、「フレッツ光」とそれを利用する「光コラボ」は、全国の多くのエリアをカバーしています。
フレッツ光・光コラボの提供エリア
日本で最も広いエリアでサービスを提供しているのは、NTTが敷設した「フレッツ光」です。
全国ほとんどの市町村がサービスエリアとなっており、マンションへの設備導入数も最も多くなっています。
NTT西日本エリア
富山県 / 石川県 / 福井県 / 岐阜県 / 静岡県 / 愛知県 / 三重県 / 滋賀県 / 京都府 / 大阪府 / 兵庫県 / 奈良県 / 和歌山県 / 鳥取県 / 島根県 / 岡山県 / 広島県 / 山口県 / 徳島県 / 香川県 / 愛媛県 / 高知県 / 福岡県 / 佐賀県 / 長崎県 / 熊本県 / 大分県 / 宮崎県 / 鹿児島県 / 沖縄県
NTT東日本エリア
北海道 / 青森県 / 岩手県 / 宮城県 / 秋田県 / 山形県 / 福島県 / 茨城県 / 栃木県 / 群馬県 / 東京都 / 埼玉県 / 千葉県 / 神奈川県 / 山梨県 / 新潟県 / 長野県

「NURO光」の対象エリアになっていない場合、月額料金の最安値は「楽天ひかり」になります。
しかし「キャッシュバック特典」まで考慮すれば、楽天モバイルの利用者でなければ、お得度がグッと低くなり、「ahamo」を始めとしたオンライン専用プラン利用者にとっては、大きなメリットは有りません。
次は「ビッグローブ光」になりますが、2年利用と仮定して「キャッシュバック」まで計算すると、20,000円÷24回=833円 になり、実質月額は5,478円-833円=4,645円になります。

「@TCOMヒカリ」で同様の計算をした場合、38,000円÷24回=1,583円 になり、実質月額は5,610円-1,166円=4,027円 になります。
実質料金やエリアを含めて、おすすめの光回線は「@TCOMヒカリ」
(出典:@TCOMヒカリ申込サイト)
「ahamo」や「オンライン専用プラン」は「セット割」が効かないため、自由に光回線を選択することが出来ます。
NTT東西が敷設した、技術力が高く対応エリアが広い、「フレッツ光」回線を利用した「光コラボ」である「@TCOM(アットティーコム)ヒカリ」は、実質料金が最も安くなり、技術力にも優れているため、マンション集合住宅・一戸建て住宅のどちらにでもオススメです。
「@TCOMヒカリ」のメリット
工事費無料
光回線の導入には工事が必要で、実際に技術者や工事業者が動く為、工事費が掛かります。
@TCOMヒカリの場合、最大19,800円の工事費が掛かりますが、工事費が無料になるキャンペーンを行っています。
キャッシュバック
新規契約だけのオプション無しで、戸建てタイプ38,000円・マンション集合住宅タイプで35,000円のキャッシュバックが受けられるキャンペーンを行っています。

Wi-Fiが使える無線Wi-Fiルーターを選ぶ事も出来ます。
月額料金12ヵ月割引
契約から12ヵ月間、月額料金が割り引かれます。戸建てタイプで5,610円が12ヵ月間は5,170円になり、マンション集合住宅タイプでは、4,180円が12ヵ月間は3,850円になります。
シビアに計算すれば、「セット割」が無い「オンライン専用」プランでは、「@TCOMヒカリ」が、最も安価に光回線を利用する事ができます。

ahamoなど三大キャリアの新プランが光回線とのセット割が対象外となったことで、料金が安くなるスマホと光回線の組み合わせは大きく状況が変わりました。
スマホをahamoに乗り換えるだけでも通信費を節約することは可能ですが、この機会にトータルの通信費を少しでも安くするため、自分にあった光回線を見つけてください。